コラム COLUMN
子どもでも睡眠時無呼吸症候群になるの?〜セルフチェックして早めに受診しましょう〜
皆さま、こんにちは。
熊本市南区の歯科・歯医者「河野歯科医院」です。
皆さまは、寝ている間のお子さまのいびきに気づいたことはありますか?
「単に疲れているだけ……」と思われる方も多いかもしれませんが、長引くいびきの症状には、睡眠障害が隠れていることもあるのです。
特に、睡眠障害の代表ともいえる睡眠時無呼吸症候群は、重症化すると突然死するケースもあるため、早期発見・早期治療が求められます。
今回は、子どもでも睡眠時無呼吸症候群になるの?といった疑問にお答えし、どのような症状があるのか、どのような原因でおこっているのか、について解説します。
睡眠時無呼吸症候群は、大人だけの病気と思われがちですが、子どもでも約2%の割合で発症する可能性があります。
そのため、いびきなどの症状が1ヶ月以上続くときは、睡眠時無呼吸症候群の可能性を疑い、早めに専門家に相談するようにしましょう。
子どもの睡眠時無呼吸症候群には、以下のような症状がみられることが特徴です。
・いびき
・寝ている間に呼吸が止まる
・眠りが浅い
・おねしょをする
・日中の眠気
・集中力の低下
・学力の低下
代表的な症状であるいびきや、寝ている間の呼吸停止に加え、お子さまの場合は学力の低下、おねしょなどの症状もあらわれます。
また、深い睡眠が取れないと、成長ホルモンの分泌が悪くなり、身体の発育や発達に影響をおよぼす可能性もあるため、注意が必要です。
子どもの睡眠時無呼吸症候群は、大人とは異なるこのような原因によって引き起こされます。
扁桃(へんとう)肥大
扁桃肥大は、喉の奥にあるリンパ腺が大きい症状のことです。
扁桃は、鼻や口から入ってくる細菌やウイルスから守る役割があり、免疫機能が未熟な幼児期から発達して、大人になるにつれ徐々に小さくなります。
しかし、身体を守るために発達した扁桃腺が寝ている間に気道を圧迫し、症状の原因になることがあります。
アデノイド肥大
アデノイド肥大とは、のどぼとけの上の方にあるリンパ腺が大きい症状のことです。
扁桃と同じく、幼児期から発達し、大人になるまでには消失することがほとんどです。
アデノイドは鼻の近くに位置するため、肥大することによって鼻の空気の通り道を塞ぎ、寝ている間の呼吸を妨げます。
下顎が小さい
顎の発達は乳幼児期から始まりますが、柔らかいものを好む食生活などによって、発育がうまく進まないことがあります。
下顎が小さいと舌が収まりきらず、寝ている間に舌が喉の奥へと落ち込みやすくなります。
睡眠時無呼吸症候群は、大人だけでなく、子どもも発症する病気です。
しかし、子どもの場合は、お子さま自らが症状を訴えることができません。
日ごろから保護者の方がお子さまをよく観察し、少しでも気になる症状があれば、早めに専門家に相談するようにしましょう。
また、子どもの睡眠時無呼吸症候群は、かみ合わせや顎の成長が原因となっていることもあります。
熊本市南区の歯科・歯医者河野歯科医院の院長は、大学病院で睡眠時無呼吸症候群の治療に携わった経験がありますので、気になる症状があれば、いつでもお気軽にお声がけください。
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