コラム COLUMN
【歯周病】グラグラしている歯は抜歯しないといけないの?〜歯周病の4つの段階別に解説〜
皆さま、こんにちは。
熊本市南区の歯科・歯医者「河野歯科医院」です。
歯周病によって歯がグラグラし始めると、揺れが気になるようになり、「もう抜くしか方法はないのかもしれない……」と心配になっていませんか?
特に、歯周病は歯を失う原因の第一位とされている疾患ですので、なおさら手遅れのように感じている方もいらっしゃるかもしれませんね。
(出典:厚生労働省e-ヘルスネット-歯の損失の原因より) >
今回は、グラグラしている歯は抜かなければならないかを、歯周病の4つの進行段階別に解説します。
歯周病が原因で歯がグラグラしていても、必ず抜かなければならないわけではありません。
なぜなら、グラつきにもレベルがあり、軽度の揺れであれば歯を残せる可能性が十分にあるからです。
グラつきが大きくなればなるほど、歯を支えている骨も溶かされ、抜歯の可能性が高まります。
もし、少しでも気になる症状があれば、早めに歯医者を受診しましょう。
グラつきのレベルは、歯周病の進行によって異なります。
歯周病の4つの進行段階別に、どれくらい揺れがあるのかを、一つずつみてみましょう。
●歯肉炎
歯周病になる一歩手前の状態で、歯ぐきにわずかな赤みや出血がみられる段階です。
この頃は歯ぐきだけに炎症がおこっているため、骨はまだ溶かされていません。
グラつきはなく、通常通りの食事が可能です。
●軽度歯周病
歯周炎が進行し、歯ぐきの赤みや腫れ、出血がみられる段階です。
このころになると、骨が少しずつ溶かされるため、力を加えると多少のグラつきを感じるようになります。
通常通りの食事はできますが、噛むたびにグラつく感覚があるのが特徴です。
●中度歯周病
軽度の歯周病がさらに進行し、歯ぐきはブヨブヨに腫れて、出血もひどくなる段階です。
このころになると、健康なときのおよそ半分にまで骨が溶かされます。
食事を摂るたびにグラつき、硬いものが食べにくくなります。
●重度歯周病
中度の歯周病がさらに進行し、歯ぐきは真っ赤に腫れて膿が出てくる段階です。
このころになると、歯を支えている骨はほとんど溶かされ、食事がままならないほどグラグラします。
フラップ手術や歯周再生療法といった外科治療でグラつきを改善できる可能性もありますが、抜歯の選択肢も視野に入るようになります。
歯がグラグラしているからといって、すべての歯を抜歯しなければならないわけではありません。
グラつきのレベルによっては、歯を残せる可能性が十分にありますので、抜歯を避けるためにも、まずは早めに歯医者へご相談ください。
熊本市南区の歯科・歯医者河野歯科医院では、通常の歯周病治療だけでなく、中度〜重度歯周病の患者さまへのフラップ手術や歯周再生療法も行っております。
なるべく歯を残せるよう努めていますので、歯のグラつきにお悩みの方は、ぜひ当院へお越しください。
また、当院は地域の皆さまが、いつまでもご自身の歯でお食事ができるような歯医者をめざしています。
生涯にわたってお口の健康管理をまかせたいと思ってもらえるよう心がけておりますので、なにかありましたら、いつでもご相談ください。
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